僕、勝負はじめます。
スポーツカーに乗り、毎日豪遊している様子をTwitterに投稿している友人。もしも、中学からの友人でなかったら、きっと軽蔑していただろう。
そんな彼と、プライベートでご飯に行くことになった。僕はその友人に、詐欺じゃないのか、もしも詐欺じゃないなら何で稼いでいるのかを聞こうと決心していた。
西麻布の高級焼肉店の目の前で待ち合わせ。2年ほど会ってなかった彼は、ピシッとしたスーツを着て、手にはビトンのバッグ、腕にはロレックスを輝かせて笑顔で現れた。
一瞬色眼鏡で見そうになったが、必死にこらえた。
中に入って早速、ビールで乾杯。中学からの友達とお酒を飲むのはすごく気持ちが良い。最高級のお肉のコースを頼み、僕は開口一番に彼に言った。
「詐欺じゃないよな!?笑」
(今思えば、僕は、なんて失礼なことを言っていたのだろう。さらに、たとえ詐欺だったとしても「うん詐欺だよ!」なんて言うはずがない。そんなこと誰にでもわかる。)
彼は苦笑いしながら、「勘弁してくれよ。。ちゃんとしてるよ。」とだけ言った。
流れは最高だった。この流れで、何で稼いでいるのかが聞ける。
と思っていたのも束の間、お肉が運ばれてきた。適度に霜がふった最高級のお肉への喜びと、遮られた悲しみで僕の心は複雑だった。
このお店は、店員さんが全てのお肉を焼いてくれる。
常に店員さんが近くにいる状態なのだ。これも、その時はありがた迷惑。(嘘です、ありがとうございます。)
お肉も食べ終わり、食後のデザートを食べる時、ようやく2人だけの時間が訪れた。
僕は、チャンスだと思い声を出そうとすると彼の方が口を開いた。
「バイナリーオプションって知ってる!?」
で、でたー。良く、簡単に稼ぎましょう。とか、なんたらって、胡散臭いやつだ。
内心そんな気持ちでいっぱいになったが、相手は中学からの友人。きっとしっかりとしたものに違いない。僕は笑顔で、「何それ!?」と目を輝かせた。
彼は、バイナリーオプションで稼いでるようだ。
バイナリーオプションには、負けの確率を限りなく少なくする方法が存在するらしい。(今後の記事で、詳しく書こうと思う。)
それから30分程だろうか、彼は慣れた口調で1から説明してくれた。
「1回やってみなよ!!」
彼は、言った。
「やる!!」
僕は、とっさに答えた。きっと、来る前からやろうと思っていたのだろう。用意していたかのように、声が出てきた。
長くなったが、このようにして、非常に怪しいバイナリーオプションで勝負することを決めた。自分で実際にやってみなければ、本当のことはわからない。
だから僕はこれから、バイナリーオプションという未知の世界に冒険に出る。
この場で、トレード日記や、金融工学の観点から考えた必勝法について綴っていこうと思う。
僕の旅は、今始まる。